AI活用 · 読了目安 約5分

AIで広がるあなたの可能性|「できない」を「試せるかも」へ

原著講義:大庭由宇吾医師(OMS)

この記事の目次(全6章)
  1. やってみたいけれど、止まっていることはありませんか?
  2. AIの使い方は、4段階に広げられる
  3. こんな場面で使える
  4. 医療では、読む力と伝える力を助けてもらう
  5. 最初の一歩は、小さくてよい
  6. まとめ:「できない」の先を試してみる

やってみたいけれど、止まっていることはありませんか?

  • 勉強を始めたいけれど、何から手を付ければよいか分からない
  • 研修資料を作りたいけれど、構成が思いつかない
  • 感じのよいメールを書きたいけれど、言葉が出てこない
  • 家のことが多すぎて、頭の中を整理できない
  • 絵や英語、パソコンは苦手だから、自分には無理だと思っている

AIは、すべてを代わりにしてくれる魔法ではありません。けれど、「できない」と諦める前に、一緒に試す相手になってくれます。

AIの使い方は、4段階に広げられる

1.質問する

分からないことを、そのまま聞きます。

「この言葉を、分かりやすく説明してください」

難しければ、「もっと簡単に」「具体例を付けて」と聞き直せます。最初から上手な質問を作る必要はありません。

2.一緒に考える

自分の説明や考えを見せて、別の視点をもらいます。

「この説明で、患者さんや新人看護師さんに分かりにくい部分はありますか?」

医療以外の場面でも、「初めて読む人には分かりにくい部分がありますか?」と尋ねられます。AIの意見を全部採用する必要はありません。自分では見えなかった選択肢を増やすために使います。

3.一緒に作る

文章や資料を、対話しながら作ります。

「この内容を、患者さんのご家族に分かりやすい説明文にしてください」

「少し堅いので、もう少し親しみやすくしてください」「ただし、大切な注意事項は省略しないでください」と、希望を付け加えられます。

一度で完成させようとせず、下書きを見ながら直していくと、目的や相手に合った成果物へ近づきます。実際の患者情報ではなく、個人情報を含まない一般的な説明を使います。

4.仕事を任せる

目的と完成条件を伝えて、まとまった仕事を依頼します。

「この公開資料を読み、研修の構成、配布資料、理解度クイズを作ってください。引用元も示してください」

仕事を広く任せるほど、AIが途中で間違える範囲も広くなります。完成物だけでなく、根拠や前提も確認します。

1枚で整理する、AI活用の4段階

AIで広がるあなたの可能性の概念図。OMSカワウソがホワイトボードで説明しています。図の内容は続く本文でも説明しています。
タップして拡大できます。原則を整理するための模式図です。

こんな場面で使える

場面AIとできること
看護・介護新人向け説明、勉強会の構成、家族への説明文の下書き
事務・管理メールの下書き、会議資料の整理、案内文の言い換え
学習難しい文章の解説、練習問題、英会話や面接の練習
暮らし献立、買い物リスト、忙しい週の予定整理
趣味・挑戦旅行や登山の計画、絵や文章の試作、新しい技能の学習

たとえば、夜勤や家族の予定が重なっている週なら、こう相談できます。

「今週は火曜と金曜が夜勤です。家事、家族の予定、休息を含めて、無理のない予定案を考えてください。『今週はしないこと』も提案してください」

AIが家事をしてくれるわけではありません。それでも、「どうしよう」で止まっていた頭を、まず何をするかまで進めてくれます。

医療では、読む力と伝える力を助けてもらう

医療や介護の現場では、たとえば次のように活用できます。

  • 公開された資料を読みやすく整理する
  • 専門用語を少なくした説明文を作る
  • 新人向けのクイズやロールプレイを作る
  • 自分の考えに見落としがないか相談する

ただし、患者情報の取扱いと、医学的な正確性の確認が必要です。詳しくは、関連教材「医療でAIを使うときの注意点」で扱います。

最初の一歩は、小さくてよい

今日、少し困っていることを一つ選びます。そして、こう話しかけてみてください。

「私はこれが苦手です。最初の一歩を一緒に考えてください」

返事が合わなければ、「そうではなくて、私が困っているのはここです」と伝えればよいのです。完璧な質問を一度で作るより、会話を続ける方が大切です。

まとめ:「できない」の先を試してみる

AIの価値は、AIが何でもできることだけではありません。

私たちが「自分にはできない」と思っていたことを、小さく試せるようになることにも価値があります。

AIに人生を決めてもらうのではなく、AIと一緒に、自分の選択肢を増やしていきましょう。

Before / After:理解の変化

Before

AIは、分からないことを質問する検索道具。

After

AIは、一緒に考え、作り、最初の一歩を助けてくれる。苦手なことも小さく試し始められる。

30秒理解度クイズ

選ぶと、答えと解説が表示されます。

AIを「一緒に考える相手」として使う例は?
答えと解説を見る

正解:A。自分の案を見せて、別の視点や見落としを尋ねると、AIを壁打ち相手として使えます。

AIを使い始めるときの考え方として適切なのは?
答えと解説を見る

正解:B。最初から上手な質問を作る必要はありません。返事が違えば、何が違うかを伝えながら会話を続けます。

職場のみんなでも学んでみませんか。OMSでは、このテーマを15分の研修として扱っています。

このテーマを、職場のみんなで

OMSでは「AIで広がるあなたの可能性」を、約15分の院内研修として扱えます。看護・介護・事務・暮らしの身近な例から、自分なら何に使えるかを一緒に考えます。

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この記事は生成AIの一般的な活用例を紹介する教育コンテンツです。AIの回答は誤ることがあります。重要な情報や判断は、信頼できる資料や専門家に確認してください。

参考文献・情報源

  1. 独立行政法人情報処理推進機構(IPA).AIの利活用、AIによるDXの推進
  2. 独立行政法人情報処理推進機構(IPA).テキスト生成AIの導入・運用ガイドライン
  3. 文部科学省.生成AIの利用について

情報確認日:2026年9月22日。